閑釣人のために


H19/4/1

 これまでは側から編んでいったが,減らし目が上手くいかずにネットの底の網目が妙な形になっていた。そこで,底から編んでいく方法をとってみた。

 これだとダイヤモンドの網目が綺麗に整った。深さを多少深めにして最新版が完成した。何度も作ったので,今回は2色で編んでみた。これで釣行に連れて行ける。


H19/3/25

 昨日作製したネットは不細工すぎたので,早速第2弾を作製。作っている途中のネットは固定できないので,酒の瓶に巻き付けたところ丁度いい具合。編むペースが

 半日で仕上げてしまったので,今度は少々ネットの深さが足りなかった。もう2段ほど編んでおけば良かった。

 37穴のフレームにしたので,1段目に36目を編み,輪っかにして37目にする。2段目に48目に増やして,後は5段編む。6段目から一気に目を減らした。いろんな編み方を見たが,よく分からないので適当に減らし目をしたので,目の形がおかしくなっている。

 十分使えそうなので,今年はこれでいく。来年クレモナを入手して,もっといい網を編んでみようと思う。かなり繰り返して編んだのでかなり覚えた。これで,無人島に流されることがあっても,網を作って生きながらえることができる!


H19/3/24

 とりあえずは,市販のネットを切り取って取り付けた。それなりに雰囲気はあったが,時間があったので本格的に編んでみた。タコ糸は止めたが,クレモナ糸を入手できないままに,手芸店で気に入った色の綿糸を購入して編んでいった。

 つい熱中して,深く編みすぎた。慣れるに従って雑になり,均一の目になっていない。更に,目の減らし方や底の編み方が分からないまま妙な作品になった。これでも魚はとれそうだが,不細工だ。

 3日で作れそうなので,もう一つ編んでみようと思う。


H19/3/18

 先々週は暖かく,月末には渓流に行けるかな? と思われたのだが,先週はずっと寒さが戻っていた。出漁することはできなかったので,ランディングネット作製で気持ちを紛らわせた。時間がたっぷりなので,ネットも編んでいる。ネット販売で取り寄せるのが面倒なため,クレモナ糸が入手できていないので,フレームを縛ったタコ糸で編んでいる。練習にはなる。

 背中にランディングネットをぶら下げるために,グリップにヒートンを取り付けるのだが,適当なものが見つからなかったので,小さくてわかりにくいだろうが,真鍮製の窓金具を加工してダイスでネジ切りして捻り込んだ。それなりに雰囲気はある。下の塗装前と比べて,グリップもいい色になってきた。

 これが完成したら,パラシュートフライを10個ほど作らねばならないな。


H19/3/2

 昨日渓流解禁のニュースが流れた。3月に入ったんだものな。しかし,暖冬とは云え,まだ早い。杉花粉も舞っているので,私としては4月末を初釣行に考えている。

 そんなわけで暇なもんだから,仕事は忙しいにしても,釣り具を自作することにした。物は数年前に釣り場で無くしたランディングネット。本当は必要がないのだが,ネットが必要になるほど大物は釣れないので,工芸品として挑戦することにした。最近は,インターネットで検索すると,懇切丁寧に製作方法を教えてくれる。

 下が,製作中のもの。全長34cmで,幅が16cm。小さいために曲率が大きく,フレームの桧材を曲げて,乾燥後にエポキシで接着するのもかなり大変だった。そのためグリップ材とフレームの間に僅かな隙間ができている。また,手袋をしたのだが,締めるためのタコ糸にもエポキシが付き,ベタベタして危うく全身に絡まりつくところだった。タコ糸は予め適当な長さに切っておくべきだった。

 周囲の溝を掘る道具も作っている。糸ノコの刃を3枚横に並べて固定して,モノレールのようにして削る。道具って必要に迫られて,仕事を便利にするために作るんだなあ。変なところで納得する。

 本体はやたら軽くなってしまっているぞ。落としたら割れそうだ。この後は,サンドペーパーで磨き上げ,ウレタンニスで重ね塗りとなる。前回のランディングネットは,塗装がなかったので,使い込むまでにひどいことになっていた。今回は美しく,耐久性のあるものに仕上げたい。網まで編む時間は無いと思うので,それは来年のこの時期の課題としておこう。

 グリップ材は安物を使ってしまった。多少高くても,紫檀か黒檀を使えば良かったかも。加工が難しいけど。それに,フレーム材の桧はそれなりに柔らかくて曲がったけれど,アクセントに考えていた中央の濃い茶色の材は曲げる時に折れてしまったので採用を取り止め,寂しい色調のフレームになってしまったのが残念だ。次回は,材質を検討して仕上げるぞ。でも,もう作らないかも。


H19/2/3

 シーズンが始まる。5月の釣行までは大分あるが,今年は暖かいので花粉が納まったら直ぐに行けるよう準備だけはしておかねば。

 春はミッジのシーズンだが目が悪くなっているので#17を使うしかない。これまでティペットは5Xを使っていたが,今年のシーズンインでは6Xで行こうと思う。そのためリーダーのデザインを変更した。

 019:45cm 015:40cm 011:13cm 009(2X):13cm TP6X:50cm

 合計161cmというところだ。


小物

 最近,このコーナーの更新ができていませんでした。なかなか閑がないのですよね。

 いつもヤマメがそばにいて欲しいので,ピンバッジのピンを取って,パソコンに貼っています。これが左側のもの。着色したものが格安に手に入ったので,ネクタイピンにしました。ネクタイピンの台座の方は東急ハンズあたりで手に入れるのが普通ですが,岡山にはありません。幸いに,私はたくさんのネクタイピンを譲ってもらっていますので,それを分解して使いました。後は,エポキシ樹脂で貼り付けて,OKです。


システム

■ロッド■ 私のロッドは現在3本。どれもショートロッドです。キラクのパックロッドをより短くしたもの。ハーディのパラコナトラウト3本継ぎをやはり短くしたもの。スコットのパワープライのグラスロッドの短いやつ。このスコットの4本継ぎを瞬間接着剤で1本にしていつも使っています。ショートロッドにこだわるのは,
・対象魚が小さいので大きなシステムは不要
・渓流で大きなロッドを振るのは,疲れと枝を釣る点から不利
・テンカラ釣からの転向なので,ロングロッドを使うならテンカラに戻った方がいい
できれば,もっともっと短くしたいのですが...

■フライリール■ どちらが先だったか忘れてしまいましたが,スミスが初めて出したリールとハーディの一番小さいリールを持っています。いつもは,軽いハーディを使っています。スミスのものは0021の番号が付いており,確かこのリールはその後直ぐに製造中止になったようなので,ちょっと大事にしたいと思ってます。

■キャスト■ 5フィート9インチのそのロッドは,#4ライン用です。#12までのフライならどうにか投げられますが,#14〜#16を多用し,10ヤード前後のキャストで使用します。滅多にしませんが,遠投の場合はダブルホールで飛ばします。

 狙いとする流れは支流&源流ですので,ショートロッドでも大丈夫です。ただ,ラインやリーダーを高く保持することができないので,流れに影響を大きく受けドラグがかかりやすいところが難点です。それをテクニック(ないけどね)と位置取りで解決しようということです。魚も逃げてくれるし。

■リーダー■ 渓流ではリーダーの捉え方とそのデザインが重要だと思います。
渓流ではショートレンジねらいということと,ロッドがショートということで,やはりリーダーも短くします。
 基本的には,ティペットも含めてロッドより短く,パワーの伝わりやすい(と思われる)ように自作します。

■フライ■ 浮きやすく見やすいことに重点。パターンにはこだわらない。フライフィッシングを20年ほどしているが,タイイングは下手。有名なパターンはまけない。覚えようともしない。


何か作る

 季節が禁漁期になると,何もできなくなるのがつらいところの釣り人です。フライを作るのも良いですが,簡単なところで,ランディングネットを作ってみましょう。そんなに高くはないので買ってもいいのですが....もっともなくても困ることはあんまりないのですが(大物が釣れないということですね,淋しい!)。

 このランディングネット,あちこちのHPで素晴らしい作品を見かけますが,ここでは手抜きの作り方をします(^^;)。

材料:竹刀の竹1本(節と節の間が長いような乾燥した竹。節だらけのでもかまいませんし....要は好みでなんでも良いということです)。握りのところの木材(これもなんでも良い。ラワンでも黒檀でも柘植でも)ネット(自分で編んでもいいし,コンビニに売っている子供用のすくい網でも良い。釣具屋に行くといろんな網が網だけで売っている。私のは庭に転がっていた子供の網)。たこ糸少々。木ネジ4本。

作り方:フレームになる部分を作る。用意した竹を気長に,一定の幅と厚みで60cmほどのものに仕上げる。その竹の中央に,1cm間隔でキリあるいは1mmドリルで穴を空けていく。これは,網を固定するため。100Wの電球を点灯し,その熱でフレームをゆっくり曲げていく。100Wの電球が使えなければ蝋燭の炎を利用する。焦げないように燃えないように,折れないように。蝋燭もないときは,台所のガスレンジでも弱火で使ってみましょう。

 握りになるところの木片を好きな形に削って仕上げる。この2つを接着剤と木ネジで固定する。後は,あみをフレームに固定していきます。たこ糸を,フレームの外側から穴を通して網の目を適当な数(フレームの穴の数と網一周の目の数を割り算して適当な数を決めておきましょう)くぐらせてから同じ穴を通ってフレームの外に出す。一周したら,首のところにトンネルのように穴を空けて,たこ糸がフレームの外に出るようにギュッと絞り上げてたこ糸を結ぶ。これで出来上がり。

 格好悪い?!自然に遊んでもらう人が格好をつけてもしようがないよ!いかに,フィールドに違和感なく溶け込むかです。(スニーカーと体操ジャージで釣ってます。反省!)