荒川小屋でのんびりすることを目的に椹島を起点にした千枚−悪沢−赤石の周回コースを目指した。休みが盆前後しか取れなくなったので,混雑が気になるものの,次男が同行でき,彼の車を使って二人で交代しながら行くので高速道の運転が楽になった。
8月11日
自 宅 4:40発 50分に高速に乗る。
京都南 7:15渋滞中
菩提寺 8:04着
静岡 12:05着
井川駅14:10着
駐車場15:00着
15:30の最終便に乗って椹島へ。テント設営。
8月12日
6:25椹島発
テントやシュラフなどは椹島のコインロッカーに預けておく。
大井川を渡る橋の手前から川沿いに進む。しばらく行くと奥西河内沢を渡る吊り橋に出会う。
これを渡って1437mのピークを目指す。これがかなりの急登。以前は,トラバース道がありそれを通っていたが,斜面から落ちてくる沢を渡る鉄橋が度々崩れて,昨年再開通したものの今年はピーク越えになっていた。かなりのアルバイト。特にこのコースを下りに使うときつい。
急登が終わると,平坦な道となる。この辺りから雨が降ってきたが,その後回復した。鉄塔が建っているところがピークか? そこから下りとなり,多少の岩場もある。下りきると,かつてのトラバース道と出会う。トラバース道は通ってはいけない。
再び急登。林道に出てから,東に少々進み鉄階段を上る。少々の急登後しばらく行くと小石下のピークだ。ここからは木々の間から千枚や悪沢が見える。
林道 8:20 | 小石下 8:50 |
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近くを通っている林道を絡みながら緩やかに上る。一度林道を横切る。沢の音が近づいてくると清水平に着く。最初に出会う水場よりも10mほど上が本来の水場だ。できるだけ新しい水を味わおう。
清水平10:05 |
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10:30発 |
この水場から急登が始まる。急登がおさまり静かな森林帯を行くと蕨段。尾根のトラバース道になると見晴台に着く。11:20。
登山道から少々上がると,その見晴台があり林道とつながることが分かる。先に携帯トイレの使用ブースがある。ちなみに,ここで使用した携帯トイレの回収箱が千枚小屋手前の西に大きく折れるところに設置してある。また,南に下る踏み跡があるが,登山道とぶつかるようだ。下山の時には便利かもしれない。
展望台まで上らなくても,登山道から良い眺めではある。
しばらくトラバースは続くが,大木が茂る気分の良い緩やかな道がこのコースの良いところだ。どこでもゆっくり休んでいきたくなる。わざとゆっくり進んで,ビバークという手もあるかもしれない。
駒鳥池を過ぎ12:50,しばらくで千枚小屋に着く。13:36。登山地図では,見晴台から小屋まで3時間になってはいるが,少々大袈裟で,2時間で済む。
盆前だったし,ツアー客もいることから小屋は満員だった。幸いに,我々は壁側に場所を得ることができた。この小屋には別館が2棟あって,200人ほどを収容できるようだ。無理にぎゅうぎゅう詰め込むことはしない。
15時頃から雷雨になった。いろんな登山客がいる。自分の思いで言動するものだから,小屋の主人が怒る。「お客は神様」なんて言う登山客がいたが,それは違うよなあ。
8月13日
前日に天気図を描いてみたが,力強い小笠原高気圧が無い。日本を中心とした全体が低圧部のようになっている。安定しないだろう。日の出もすっきりしない。
遅い朝食を摂り,5:30に出発。
予定では5時間ほど先の荒川小屋までが本日の行程だ。森林限界を越えると,突然冷たい強風が吹き荒れてきた。3100mほどから上が雲の中だ。丸山や荒川小屋は見えているものの,荒川と赤石は頂上は雲の中だ。さらに,頂上を覆っている雲の遥か上にも雲はある。天気は良くない。6:27千枚岳頂上。
ここから丸山を経て悪沢に登りつつある登山者がよく見える。けれど,何か登ろうという気力が失せていた。体調が良くないのか,もう充分だと思った。ここから我々は引き返すことにした。
登る時には気付かなかった花がよく見える。千枚岳に多いシロバナタカネビランジだ! とその下にも,今度はピンクのタカネビランジだ。写真では色が飛んでしまっている。
さらに下って登りの時には味わえなかった庭園風の岳樺道を楽しんだ。人がいなくなった千枚小屋前でのんびりして,昨日登ってきた道を下り始めた。7:30
丁度空白時期で,登ってくる人は誰もいないし,下山する人も我々以外誰もいない。静かな山旅だ。天気はいいし,落ち着いた原生林帯を下る。
展望台に上がってみた。天気は変わらない。8:37
林道には11:05着。
この前後にこれから登る多くの登山者に出会った。この時間に林道より上にいた人たちは15時頃には小屋に着くだろう。けれど,林道より下の人たちはそれより遥かに遅くなるはずだ。子ども連れパーティもあったので心配だ。
小石下のピークでも悪沢は遠望できたが,ここの岩場からも見ることができた。11:24
鉄塔から下の下りは,膝痛や筋肉痛で悲惨なものだった。大幅に時間を食ってしまった。もっとも,岩魚に食べさせるミミズや青虫を捕まえていたからかもしれない。椹島には12:44着。13:00発の送迎バスは見送ってラーメンを注文した。のんびりして,最終14:00のバスに乗り,白樺荘の風呂を目指した。
駐車場は満杯だった。
申 送 事 項 |
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(1)盆前後は混雑するので4日には出たい。 |
(2)小屋あたりの最低気温は10度以上。 |
(3)朝は食事後出発が元気出る。 |
(4)椹島コインロッカーは便利。 |
(5)蕨段コースを下山路にすると最後が急坂。 |