熊山
H22.11.20
熊山
近いのだが,なかなか登れない熊山。今日は,調子が良かったのかその気になった。気が変わらないうちに9時40分出発。備前大橋を10時6分頃渡る。前回よりも画質は良くなっているね。天気は同じようだ。ただし,今回は年齢が56才になっている。
この道は大滝道というらしい。頂上の遺跡への道なので下の方にもいろいろな遺跡や休憩所がある。六世紀後半の古墳らしい。
秋は高みにある。
大滝山の寺には11時頃到着。
ここから北東の方面には森林浴の森や親水の森などがある。道路も分かれているので,いずれ彷徨ってみようかと思う。
ここが備前市と赤磐市の境界。大滝道はここが終点。ここからも右へ下る道がある。備前市が整備している森群だ。赤磐市側は北面なのでその雰囲気は出しにくいのだろう。ただ,至る所に過去の遺跡や遺物があるようだ。
境界直前には恐らく10%の急坂だったので,多少楽にはなったが登りが緩やかな続く。頂上はNTTの電波塔らしいので,そこからはやや下り坂だ。ただ,登りなのか下りなのかはよく分からない。脚が限界に来つつあったのだ。
12時13分に駐車場に着く。
そこから500m程歩いて熊山遺跡。
そして展望台。
今日もいい天気だ。ただ,霞んでいる。風もなくポカポカだ。汗をかいた山用シャツを脱いでダウンヒルのために乾かしておいた。
展望台でのんびりしていたら,知り合いが登ってきた。思わぬ出合いで話が盛り上がった。すると,孫を背負って登ってきた,60を越えたおじさんが(私も同様のおじさんだが)やはり自転車で登ったり,走って登ったりするとのことで,これまた話が盛り上がった。
それでも,相手ものんびりしたいだろうから,ほどほどで切り上げて13時に帰途に就いた。流石にダウンヒルは早い。大滝寺には13時25分。備前大橋には14時前には着いてしまった。
H?
熊山ポタリング!
岡山県の東部に,熊山という標高508mの山があります。標高こそ高くはないものの,なかなかどっしりした山であることは確かです。頂上には,国指定の熊山石積遺構をはじめ,様々な文化財があります。また,樹齢700年あまりの天然杉が2本もあり,落ち着いた雰囲気を持っています。これまで何度か登っていました,今回は自転車によるポタリングと洒落こもうとしました。が,甘いものではありませんでした。40を越えた身にとっては....
熊山の側を流れる吉井川にかかる備前大橋から見た熊山。この日は,ポカポカ陽気の穏やかな日和でした。
熊山に登るには(登山道を除いて)南の国道2号線からと,北側の赤穂・和気・瀬戸線側とからがあります。輪行して行くとなると,南側の赤穂線の香登駅からか,北側の熊山駅かになりますね。もちろん,両方で結べば,日帰りの輪行ポタリングです。
2号線と平行に,新幹線が走っています。その下に道があり,さらに北側に平行にもう1本の道が集落を結んで続いています。この集落の道がとても良い気分です。下の写真のところで,北上し,山の間の谷間に入っていきます。大滝山のあじさい寺を目指せば良いことになります。
途中に射撃場!。その音を背にして登っていくと,気分の良い山が見えてきます。南側には近く海が見えるし,岩が多くて潅木の山で展望が良いし,適当な登山道を作ったら,絶好のハイキングエリアになると思うのだけど....
しばらく行くと山門が右手に見え,福生寺に到着。ここから頂上までは4.5kmほど。付近にはいろいろな寺の跡があり,往時の繁栄を物語っています。三重の塔が右斜面上にあります。
すでに梅が花開いて美しい。
10分ほど登ると展望が良くなります。この辺りは備前市で遊歩道が整備されたらしく,熊山の南東の谷一帯がハイキングコースになっています。遠く,瀬戸内海が見えました。
だんだんと高原様の雰囲気になり道も穏やかになると頂上のパーキングエリアに到着。ここから先は,一般車両は入れません。徒歩で行きます。自転車も押して行くべきでしょうね。霊峰熊山だから。
ハイカーも多く,雰囲気はとても良い。熊山神社の前には,建武三年(1336)に児島三郎高徳が新田軍と謀って熊山で挙兵し,軍議のときに腰をかけたとされる岩があって,歴史の重みを感じますね。
樹齢700年,直径1.5m,樹高30mの杉が2本並んでおり,天然記念物に指定されています。下の画像が奈良時代前期に築かれた熊山石積遺構です。
↑この自転車で登ったわけ。
熊山頂上の良さは,その眺望にもあります。遠く,瀬戸内海に浮かぶ小豆島や四国の姿をとらえることができるんですから。
頂上には桜の木も植えられているので,その季節にはまた違った趣を味わうことができるでしょう。弁当を食べ,出発。
上りに比べ,下りは一層注意が必要です。ブレーキが利きにくいですからね。私のマシンはマファッククリテリウムですので(?)ズルズルっと5mは行き過ぎます。北側に降りる場合,注意しなければならないのが道路を横切る溝。右のは問題ないのですが,左のは勢いつけて横切ったらリムがダメージ受けますよね。
20インチのホイールなので,26インチよりこういうギャップは厳しいですね。こちらを登りにとってもいいと思います。岡山に越してきたばかりのときは,こちらの方を自転車で登りました。頂上の思い出しかないんだけど。あの時は霧だったし,眺めもなかったので....
北側は川の水もきれいだし,谷も深くてダイナミックです。下るときは,自動車と路面の凍結や枯葉の堆積に注意してください。
山陽自動車道を越えて下っていくと,集落の中を通って山陽本線をくぐり抜け吉井川の堤防道路に出ます。左に行けば熊山駅。右に行けば和気駅にたどり着きます。熊山越えるのに2時間かかりました。時間的にはポタリング。実質は山岳ツーリングだったような気がします。もっとも,地道じゃないのが寂しいね。(舗装されているから登れたのだよ!もっともです(^^;))